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もみの木山荘オーナーの自分史。イジメられっ子からガキ大将へ。あだ名はガキ大将アク(悪)

もみの木山荘オーナーの失敗談「トホホ物語」。旅がやりたくて脱サラ、ど素人がペンション経営 もみの木山荘作るまでの・・・!

宮城蔵王貸切ぺンション「もみの木山荘」オーナーの真実の話を掲載しています。

もみの木山荘オーナーの写真館。山と高嶺の花、旅のエッセイ写真集です。

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写真館

 エッセイ 高嶺の花1
[ No. 14 ]

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ゲンチァナ ! 俺の最も好きな花だ。 この花は日本には無い。
たましいが吸い取られるような 不思議な青 純粋な美の青

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スイスアルプスの花
日本アルプスより
はるかに 花の数が多い
そして花の色も  鮮やかだ
それは日本の山に 無い気象
一日に 冬と夏が 訪れ
雪の訪問すらある
つかの間の ときに虫を誘う
美しく 次世代のために

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数日前に 訪れた
花の楽園は 雪に閉ざされる
これが 今年7月10日の 現実だ
花達は そのわずかな
楽園の日々を
精一杯 美しく装い
虫たちの 訪問を待つ
目立つ美しさこそ 生き残る技

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きびしい 楽園で生き抜くため
丈は低く 大地をはうように
しかしその花は 目立つように
大きく 美しいチングルマ

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春に咲く おきなぐさも
この楽園では 仲間入り
虫たちを 誘おうと
美しい衣を広げ おいしい蜜をだす

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昆虫のような 名前 ミヤマクワガタ
日本のもの(下)に比べて
色も青く濃い 現地の名前は 不明

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日本のミヤマクワガタ 紫でやや小ぶり

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不毛の岩地に咲く 逞しい花、アルプスセンペルビブム

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空に向かって 虫を誘う マウンテンセンペレビム

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ほどんと土のない 岩の割れ目に
耐えて生き続ける
クモノス センペレビム
よりあでやかな 花の色
更にきびしい 自然に耐えるため
サボテンのような 葉のあいだ
くものすのような 繊毛を持ち
草丈は更に短く
寒い風を かわしている

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マッターホルンの ヘルンリ稜(登山ルート)
一般登山者 ハイカーは このヘルンリ小屋までだ

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小屋から上は ロッククライミングの世界
絶壁が続く 生を拒否する世界
この垂直の 壁にしがみつき
生きている アンドロサケ、アルピナ
標高4000mで 生き続ける 氷河の花

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天に向かって そそり立つ マッターホルン
生き物を拒絶するように 頂上を雪雲に隠す
マッターホルンの 初登頂者 ウィンパーが
下山中9人の仲間の 半数の人を墜落で 失ったルート
この絶壁で クライマーのように 岩に垂直に張り付き
それでも耐えて 生き続ける 氷河の花
温室育ちの花は 生きられない この環境 鍛えぬかれ
生き続ける逞しい花 アンドロサケ、アルピナ